情熱の太鼓

2012年8月9日 木曜日
Share on Facebook

 茂木達生(もてぎたつお)くんが太鼓と出会ったのは小学3年生のとき。当時は柔道をしており、筋トレの一環で始めたのがきっかけだった。それ以来、柔道をやめても太鼓は続けた。

「定期的にホールで発表会を行うのですが、会場のお客様と一体になって盛り上がっていくところが魅力です。仲間たちといっしょに曲を作り上げていくときも、大変ではあるのですが、とても楽しいです」

 仲間とは、所属する乾武神流川太鼓『鼓心』(けんむかんながわたいこ こころ)だ。

 

 チームは埼玉県上里町にあり、日本太鼓ジュニアコンクールの常連。自身もメンバーの一員として小6、中1、中3、高1のときに埼玉予選を突破し、全国大会に出場している。

 茂木くんは昨年、ジュニア最後の年代、高校3年生になり、チームで唯一の大太鼓を務めると同時に、リーダーという大役も任されることとなった。そしてしっかりとチームをまとめ、2年ぶりに大舞台への切符を手にした。

「全国で入賞することを目標にしていたので、一つの関門をクリアした気分でした。嬉しかったですが、出場できないチームもいるわけで、その人たちの分も頑張って太鼓を叩きたいという思いが強かったです

 

 『第14回日本太鼓ジュニアコンクール』は卒業式も過ぎた2012年3月25日、群馬県前橋市で開かれた。

「全員一丸となって、心を込めて悔いのない演奏をしよう」

最後となるミーティングで茂木くんは力強く言った。曲目はチームの代表曲でもある『爽奏』(そうそう)。自然溢れる上里町の風景や、そこを流れる神流川をテーマにしたものだ。

 

ステージに上がると、緊張で心臓がはち切れんばかりだった。

「だけど、集中して太鼓を打てたと思います」

静かなる大地や川の様子を、時には優しく、時には激しく太鼓の音だけで表現する。

茂木くんは大太鼓の大きさに見劣りしないように体を大きく見せることを意識しながら、所々、太鼓を叩くバチをクルクルッと回すパフォーマンスを織り交ぜて叩き続けた。

「演奏が終わった瞬間は満足な気持ちしかありませんでした」

 

しかし、目標であった入賞には手が届かなかった。

「チームとして実力を出し切ったので悔いはありません。ここまで続けることができた自分を誇りに感じていますし、いっしょに汗水流してきた仲間や支えてくれた人たちに感謝の思いでいっぱいです」

 

 大会終了後、茂木くんはジュニアから引退し、太鼓奏者の一線からも退いた。

「今は大学に通いながら、一週間に一度、後輩の指導に当たっています」

 立場は変わったが、太鼓への熱い気持ちはいまだ変わりない。自分たちの代が成し得なかった悲願。今度はそれを後輩たちに託し、彼らの成長を後押ししている。

                                                                                                                                                            (文責:ライター金子塾 滝沢)

コメント / トラックバック2件

  1. プラダ アウトレット…

    Excellent goods from you, man. I have understand your stuff previous to and you are just extremely great. I really like what you’ve acquired here, certainly like what you are saying and the way in which you say it. You make it enjoyable and you still …

  2. グッチ アクセサリー…

    Hmm it looks like your site ate my first comment (it was extremely long) so I guess I’ll just sum it up what I submitted and say, I’m thoroughly enjoying your blog. I too am an aspiring blog blogger but I’m still new to everything. Do you have any p…