一歩一歩の先に100kmがある

2012年8月29日 水曜日
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 昨年は友人と相談して『チャレンジ富士五湖』のビギナーズ75kmに出場し、完走したN.Hさん。今年はその上のレギュラー100kmに挑戦した

「本当に大変だったので、今回は出るつもりはなかったんです。だけど、案内状が送られてきたとき、迷いが生じました」

 

 出場する決め手となったのは、関西にいるマラソン仲間の存在だった。

「彼は去年、違う大会で100kmを完走していて、今度また走るというので『負けてはいられない!』と思ったんです」

 気合いが入ったN.Hさんは、時間を見つけて長い距離を走ったり、会社からジョギングで帰宅したりと、とにかく練習量を増やした。

 

 そして迎えた22ndチャレンジ富士五湖』レギュラー100km。当日の4月24日は厚い雲に覆われ、午後から雨が降った。気温もこの時期の平均よりも低く、寒さで震えるランナーもいたほどだ。

「当然、コンディションの悪さは不安でしたが、仕方のないことなので。一歩一歩進んでいけば、確実にゴールに近づくんだ、という前向きな気持ちで臨みました

 

去年は天候も良く、雄大な富士や湖畔の風景がはっきりと見えた。それが時に疲れを癒してくれるのだが、今回はそんな視覚効果も期待できない。

目の前の道をひたすら走るのみ。それは単純作業で疲労を生むだけだった。

「しかも途中から両足の爪が内出血して、足の裏にマメもできたんです。痛かったですね。でも、何とか走ることができたのは沿道の応援があったから。マラソンは自分との戦いだとよく言いますが、孤独ではないんだと感じました

 

 ようやく95km地点まで来たとき、N.Hさんはあることを思い出した。

 上り坂があったんだ…。

「精神的にガクッとしますよね。ここまで走って来て、まだ苦しめるのかみたいな。だけど、一歩一歩行くしかないと自分に言い聞かせて進みました」

 すでに疲労困憊だったが、途中歩きながらも何とか上りきった。あとは競技場へ入ってゴールするのみだ。

「会場に入ると、観客の人たちが『お帰り!』って言ってくれるんです。不思議と力がまた沸いてきて、体力の限界を超えているはずなのにラストスパートができました」

 

 そしてゴールイン!

「『100km走ったぞ!』って叫びたい気持ちでした。まさか本当に完走できるなんて。よく頑張ったと自分を褒めたい気分でした」

 その後、N.Hさんは昨年いっしょに参加し、今回不参加だった友人に報告のメールを送った。返事はすぐに戻ってきた。

「次は112kmだね」

この大会にはチャレンジ112kmという、さらに上のクラスがある。

「出場するしかないでしょう」

 N.Hさんはやる気に満ちている。この日の自信を胸に、112kmも必ず完走するはずだ!

(文責:ライター金子塾 滝沢)

コメント / トラックバック1件

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