プロカメラマンの撮影秘話 木山カメラマン

2013年6月5日 水曜日
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 私はフォトクリエイトでは、主に社交ダンス大会の写真を撮ることが多いです。

 社交ダンスというと、多くの方が「豪華なホールで男女が優雅に踊っている」というイメージを持つのではないでしょうか。

 自分自身、撮影をするまではそう思っていました。しかし実際は、ダンサーの動きはキビキビしてハード、体の柔軟性も高く、まるでアスリートです。完全に一つのスポーツとして成立していると思います。

最初の頃は先輩カメラマンと一緒に撮影に入り勉強していたのですが、苦労しました。大会は5~10ペアぐらいが一緒に踊るので、あるペアを撮ろうとしても次々と他の方たちが回ってきます。また他の方たちが遠くにいる場合でも、みなさん動きが速くクルクルと回ることが多いので、いつシャッターを切っていいのか分かりませんでした。さらに、ペアが同時にカメラの方に顔を向けることも少なく、本当に困りました。

社交ダンスを熟知しているお客様から「写真ちゃんと撮れているの」と尋ねられたこともあります。

 そんなとき、先輩カメラマンに「一度カメラを覗くのをやめて、裸眼でダンスを見たほうが良いよ」とアドバイスを受けました。「踊りのパターンが分かるから」です。実際にやってみると、「なるほど」と思いました。ダンスには型があり、タイミングがある。それを知ってからは、「今、ペアの顔がこちらを向くぞ」という予測ができるようになりました。シャッターチャンスを逃さなくなったのです。

 

 1つ問題をクリアすると、新たな課題が出てきました。手足やドレスの裾を切らずに全身をフレームに入れることです。ダンサーは常に動いていて、カメラに近づいたり、遠ざかったりするため、ベストバランスでフレームに収めることは至難の業でした。これもまた、動きを予測することで解決します。予測をもとにレンズの望遠を調節するのです。

 

よく「社交ダンスを撮影するコツは?」と聞かれます。まずは場数をこなすことですが、最も大切なのは、撮影する側の気持ちです。

 私は感情が伝わる写真を撮りたいといつも思っています。写真は動画ではないので、何も語りません。だからこそ、内なる思いが全面に出るような写真を撮影したいのです。

 

 これからも情熱的な写真が撮れるように頑張りますのでよろしくお願いします。

(文責:ライター金子塾 滝沢)

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