景色もコースもエイドもすべて“楽しもう”

2015年4月15日 水曜日
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江刺家(えさしか)さんにとって今年で3年連続の出場となった『館山若潮マラソン大会』。舞台となる館山市は房総半島の先端に位置し、東京近郊でありながら冬でも穏やかな気候で過ごしやすいところだ。江刺家さんにとっても、東京の自宅から日帰りで行けること、冬でも暖かくて走りやすいことが、参加する大きなメリットとなっている。

「もちろんそれだけではなくて、菜の花が咲くコースを走るのですが、そこがまたきれいなんですよ。背景には太平洋も見えて、ホッとすると言いますか」

 ロケーションにおいて、ここまで恵まれた場所はなかなかないと思う。

 

「あとはですね、コースが思ったよりタフで走りがいがあるというのもありますね」

ランナーにとってこれもまた重要なポイントである。スタート直後から5km地点まで平で、足慣らしになりまます。その後、上り下りを繰り返す。最も疲労が出るといわれる30km過ぎの地点で上り坂はピークを迎える。

 

江刺家さんはスタート開始から快調だった。

「タイムを計ることはしないんですが、ペースで分かりますよね。今回は速いなって」

理由は明確だった。去年、一昨年と、ちょっとした上り坂でも歩いていたのに、今年はゆっくりでも走って進むことができたのだ。

下り坂でもいっしょだった。

「下りってスピードが出るから怖いじゃないですか。だけど、今年はセーブもほどほどに下りていくことができたんですよね」

とはいえ、決して無理はしないのが江刺家さんのポリシーだ。無理をしたらつらくなってマラソンがつまらなくなる。楽しむためにはマイペースが一番なのだ。

 

 

楽しむといえば、エイドもそうである。

「ゴールした後の、豚汁が美味しいのです。レース当日の朝ってトイレが気になり、そんなに食べないじゃないですか。お腹が空いているときだからにおいも格別で、口に含むとスーと胃まで届いて疲労を回復させてくれるんです」

今回はエイドで新しい発見があったという。

水分を取るときって、普通は冷たいドリンクじゃないですか。今回、あったかい麦茶があったので飲んでみたんです。冷たいものと違って、ゆっくり飲むことになるので喉が潤うんですよね。飲み過ぎることもないですから、これはいいなあと思いました」

 

マラソンを始めて9年になるが、ゴールしたときの達成感はいつも新鮮だ。

「何度もいろんな大会に出て完走していますが、どのレースもやっぱり途中はつらいんですよ。でも、ゴールした瞬間は走って良かったと思うんです」

 マイペースで走っているので順位やタイムは気にしないが、完走証明書に記載されたタイムを見て驚いた。

「去年より30分も速かったんですよ。歩かないとこんなにも違うものなのかとビックリしました」

 その反面、残念なことも。

「今年はあまり菜の花が咲いていませんでしたね。去年は黄色い花が咲き誇ってきれいだったんですが…。この楽しみは来年に取っておきますよ」

 

 こんな自然環境に恵まれたマラソン大会はそうはない。近年、どこもそうであるが、参加者増加で申し込みが大変になっていると語る。しかし、ここだけは来年もまた戻ってきたいと、江刺家さんは力強く誓ってくれた。

 

(文責:ライター金子塾 滝沢)

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